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居抜き物件を借りる際の注意点

2025年10月23日

居抜き物件を借りる際の注意点

弊社に在籍しているスタッフは長年居抜き物件の仲介を行っております。
特に飲食店の居抜き物件は、非常に人気で物件によっては1つの物件に10件程の申込みを頂いたこともあります。 
居抜き物件は、前のテナント様が使用されていた造作物、設備、機器等を活かして低コストで改装やオープンを早く出来る点が大きなメリットです。   
長年居抜き物件の仲介を行ってきましたが、その分様々な事がありました。
いくつかあった事例やお聞きしたお話しを紹介致します。 

一番多かったのが機器のトラブルです。
引渡し前までは普通に使用を出来ていた厨房機器が引渡し後に動かなくなり、修理もしくは交換するという事がありました。 もちろん事前に前テナント様に確認や借主様にチェックをして頂いておりますので大きなトラブルにはなっておりませんが気を付け無ければなりません。
特に古い機械類は、一度電気を止めてしまうと故障をしやすいと厨房機器屋さんや工事業者さんから聞いたことがあります。これに関しては前テナント様に落ち度があるわけではないので、どれくらい使用されていたか事前に知っておくのが重要になります。

次に紹介させていただくのが
電気、水道、ガスのインフラ設備のトラブルです。 
特に多いのが水道系のトラブルです。
営業して暫くしてから水道管から水が漏れたや排水管がよく詰まる等がトラブルの際に聞くお話しです。
その際、借主様から大家さんに修繕して欲しいとお願いをされることがあります。
ですが、基本的に店舗内の電気の配線、水道管、ガス管はテナントの造作物になります。
「知り合いのお店は大家さんが直してくれたから直してくれ!」と、言われますが、大家さんが作ったものでは無く、あくまで残置物なので大家さんとしては修繕はノータッチになります。
中には大家さんが直してくれる場合もありますが基本的には断られます。
なぜ直してもらえないかというと、店舗を借りる際スケルトンで借りるのが大前提です。
スケルトンの物件は水道の配管や電気の配線も無い為、借主様で作成をしないといけません。 
ですが、スケルトンだと大家さんが次の借り手を探すのが難しくなる為、スケルトンから作るのは時間もお金がかかるので居抜きで借りたい借主様と思いがマッチングして、大家さんの承諾のもと居抜きで貸すのが現在浸透しています。
ですので、大家さんとしては造作物の残置物として取り扱われるので、修繕の際は借主様の費用で直して頂く形になります。特にしばらく空き家になっていた物件にそのような事例がありますので借りる際にはご注意下さい。

もう一つがごく稀にある引渡し時に残置してもらう物が無かった場合です。
弊社では念入りに打合せをする為このようなトラブルはありませんが、稀にこういったことが起こることがあるとのことです。
前テナントのミスや借主様の勘違い、仲介会社の確認・打合せ不足等原因が色々ある為、この場では根本的な原因は書けませんし、誰に責任があるとも言えません。
特に店舗売却という形で売られた場合は大きなトラブルになります。
そのようなことを避ける為に、弊社は現地で念入りな打合せ行ったりしています。
もちろん、前テナント様と借主様もしっかり内容の理解をしてもらう協力が必要です。
話し半分で聞いて契約・引渡しを行ってしまうとトラブルになり、使う必要の無かった時間と労力を使ってしまいます。最悪の場合、お金も発生してしまう為、必ず確認をして契約を行いましょう。
物件の契約はお店を作る第一歩です。
どこの不動産会社もそれを分かっている為、全力でサポートをしております。
ですので、物件を借りる人、店舗売却する人も協力することと、確認を必ずしましょう!
 
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